「家の断熱性能や日当たり、天気などの条件で違う」
この男性は、電気代がそれほど高くならなかった理由について、「エアコンは最初に点けるときが一番電力を食うので、オンオフを繰り返すとダメなのでは」と推測する。
ネット上では、時々こうした情報が出て試す人がいるらしく、電気代が安かったという人は、同様な理由を挙げていた。一方で、エアコンをつけっ放しにしたことで逆に電気代が上がってしまったという人もいた。理由としては、断熱の効いた家であるかどうかや、家の日当たりによるのではないか、といった指摘が出ていた。
中村つかささんに取材したところ、自宅は断熱ではない木造の家だが、1階は日当たりが悪く、2階は日当たりがいいという。中村さんは、「電気代が安かったのは、天気などの影響でたまたまだったかもしれないので、来年はうまくいかないんじゃないかという不安はあります」と漏らしていた。
大手家電メーカーの1つ、パナソニックの広報担当者に聞いてみると、次のように説明した。
「つけたり消したりを繰り返すのは、自動車と同じで、パワーを使う燃費の悪い使い方です。つけっ放しにすれば、高速を走る車のように、燃費もよくなることがあります。ただ、それは、家の断熱性能や日当たり、天気などの条件によって違います。エアコンを消した後にすぐ温度が上がるようなときは、つけておいた方がよいでしょう。一方で、消しても温度が上がらないようなら、そうしてもいいかもしれませんね」