試合直前、タレントの暴露ブログが物議に
本田選手はアフガニスタン戦3日前の9月5日、報道陣に「あの時は蹴りたかったから」と話し、09年のオランダ戦について振り返った。この試合では当時、若手の立場ながら絶対的な存在だった中村選手とキッカーをめぐって争い、大きな波紋を広げたことがある。自身の経験になぞらえ、若手の奮起を促したのだ。
この回想発言がスポーツ紙に取り上げられると、中村選手と交友のあるタレントの清水圭さんが6日のブログで「な~んか『エエ話』みたいになってるけど、実際はそんなキレイ事ではおまへん」と噛みついた。
「キッカーをあきらめきれない本田選手が中村選手に吐いた『ありえないセリフ』をワタシは知ってまんねん」というのだ。
結局清水さんはブログを削除し、「ありえないセリフ」の具体的な内容について明かすことはなかった。しかしサッカーファンの間ではいったい何があったのかと大きな反響を広げていた。
こうした経緯から、今回はキッカーを譲ったのではないか、とネットではうわさされている。もちろん真偽は分からないが、おいしい場面でキッカーを譲ったのは事実だ。では、今後の代表戦でキッカーは誰が務めるのか。
ハリルホジッチ監督はかねてから「現代サッカーでは得点の33%がフリーキックから」と語ってきた。練習では本田選手以外にも清武弘嗣、岡崎慎司、原口元気選手らにフリーキックを蹴らせている。最近は香川真司選手にコーナーキックを任せることも多い。
ほかにも柴崎岳選手や山口蛍選手ら、正確なキックに定評がある選手もいて多士済々だ。ハリルホジッチ監督はアフガニスタン戦で、右サイドは香川選手や山口選手、左サイドは本田選手、と分担するよう決まりごとを作っていたという。かつての中村選手や遠藤保仁選手のように絶対的なキッカーを置かず、流動的になる可能性はある。