「LINE世代」はトークも文を書くのも下手 さんま、スタンプや短いメッセージの弊害を警告 

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話す力、書く力が「退化」

   放送を聴いていた人々も一連の指摘にネットで、

「ものすごく当たり前のこと」
「当たってると思う」

と賛意を示した。

   さんまさんの感覚を共有する人は他にもいる。東京大、慶応義塾大教授で文部科学大臣補佐官の鈴木寛さんも14年10月26日、ニュースサイト「ダイヤモンド・オンライン」に寄稿した記事で、LINEをよく使う世代のトーク力、文章力の低さを指摘している。

   教授や社会人といった相手に電話をかけたり、メールを書いたり出来ない。短文、単語を羅列化するだけで、文章は書けても長文が書けない。そうした大学生の様子を、話す力書く力が「退化」していると表現した。

   LINEはトーク力や文章力だけでなく、学力にも影響を及ぼすらしい。東北大学は15年3月19日、無料通話アプリの長時間使用が睡眠時間や学習時間不足に比べ、より大きく学力を低下させるとの研究結果を発表している。調査は仙台市内の市立小中学校に通う生徒4万人以上を対象に「数学のテスト」という形で行われた。

   「平日に30分未満しか勉強しない」と答えた生徒群の中でLINEなどの通信アプリを使わない生徒は61点の平均点を取ったのに対し、1日3時間以上使う生徒の平均点は50点以下だったという。

   調査チームは、通話アプリの使用で勉強や睡眠の時間が減った結果成績が下がるのではなく、通信アプリが直接成績を下げている可能性がある、と分析している。

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