新潟市BRT開業初日からトラブルが続出 ほぼ全線、終日無料になって乗客殺到

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   BRT(バス高速輸送システム)が開業したばかりの新潟交通は2015年9月7日、ICカードシステムの不具合のため、ほぼ全線で運賃を終日無料にすると発表した。

   初日からのトラブル続きで不評を買っていたBRTだが、思いがけぬ無料措置に市民からは歓迎の声が寄せられた。

  • 9月5日から運行が始まったBRT「ツインくる」(画像は新潟市サイトから)
    9月5日から運行が始まったBRT「ツインくる」(画像は新潟市サイトから)
  • 9月5日から運行が始まったBRT「ツインくる」(画像は新潟市サイトから)

「本日は終日、無料でご乗車ください」

   新潟市では利用者減少への対策や中心部への交通手段を強化するため、従来のバス路線を再編し、BRTを9月5日からスタートさせた。BRTは一部区間で優先レーンを走るため、遅延が起きにくい。またバス2台を連結させた「ツインくる」を投入し、大量輸送ができると見込まれていた。

   しかし開業初日からトラブルが続出。「ツインくる」に乗ろうとする乗客で満員が続くなどしてダイヤが大きく乱れた。さらにICカードシステムに不具合が発生し、運賃を誤徴収するトラブルもあった。

   ICカードのシステムは6日にも発生し、結局7日になっても復旧しなかった。そのため新潟交通は、始発時点で

「(一部路線を除き)全路線の運賃収受を行わないことといたします。本日は終日、現金・ICカード・回数券いずれの金種でも無料でご乗車ください」

と発表。空港リムジン線やローカル線などを除き、BRTも含むバスの運賃がすべて無料になった。

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