「日本のファンになっていただいて、自国に帰ったら日本の良さを広げていただける」
菅義偉官房長官は9月3日午後の記者会見で、調査結果について
「大変うれしいと思っている。それと同時に、戦後一貫して我が国が平和、安全、この地域の繁栄、そうしたものについて貢献してきた。そういうことが表れているのではないか」
などと外交面の成果を強調。それに加えて、日本の観光地としての魅力が調査結果にも反映されたとみている。
「同時に、我が国の歴史や文化が理解され、そういう方向になったのではないか。訪日外国人観光客も大幅に増えており、是非日本に来たい人が日本のファンになっていただいて、自国に帰ったら日本の良さをさらに広げていただける、そういう国になっていきたい」
日本政府観光局(JNTO)の調べによると、マレーシア、フィリピン、ベトナムといった東南アジア諸国からの訪日外客数は、15年7月には前年同月比で4~5割の伸びを見せている。
ただ、調査結果には手放しでは喜べない部分もある。指導者に関する信頼度を聞いた項目では日本は劣勢だからだ。中国の習近平主席について47%が「国際問題に対して正しく行動すると信頼している」と評価したのに対して、安倍晋三首相に対して同様の評価を下した人は43%だった。インドのモディ首相は39%だった。