がん論争が「文春VS新潮」の様相 近藤医師「放置療法」めぐり白熱

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ひとつのデータを逆に解釈

   この記事を受け、週刊文春8月13・20日号で2人が対談という形で直接対決した。近藤氏は「早期胃がんを発見して手術をしたから寿命が延びたという、確としたエビデンス(医学的根拠)」が必要だと主張。これに対して大場氏は、手術した人と手術せずに放置した人を比較してデータを取るというやり方は「『医の倫理』として放置する事は基本的には推奨できません」として現実的ではないと主張した。

   胃がんの発見数が1970年代から2013年にかけて約2倍に増えたのに対して死亡数が横ばいだというデータも示されたが、2人はデータを

「がんもどきは放置しても転移しないと確信しています」(近藤氏)
「むしろ治療効果を示していると思う」(大場氏)

と完全に逆の読み方をするなど、終始議論はかみ合わなかった。

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