「政治家としての命は3か月とちょっと」 橋下市長、「12月政界引退」信じられるのか

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後世に託すはずだった都構想は「バージョンアップさせたい」

   今回の新党結成は、11月にも行われるダブル選で党勢を拡大し、橋下氏や松井氏の影響力を温存することが狙いだと指摘も相次いでいる。16年夏には参院選も控えている。だが、橋下氏は8月31日のツイッターの書き込みで、

「誰もが想像できないことをやるのがトップの役割だ。解説者が解説できることをやるなら俺は不要」

と、こういった見方を否定した。

   ただ、橋下氏の発言のブレには引き続き注意が必要そうだ。例えば大阪都構想については、15年5月の住民投票後の会見では、後の政治家が、

「都構想の設計図を頼りにしてくれたらうれしい」

と述べている。都構想は自らの手を離れた形で後世に託すともとれる発言だが、橋下氏は8月29日に大阪府枚方市で行った街頭演説で、都構想を「バージョンアップさせたい」とも発言。自らの手での「再チャレンジ」をにじませた。

   8月31日時点では、橋下氏はツイッターに、

「僕は12月18日に辞める。その間、できることを一生懸命やる。辞めるからと言って何もやらないという選択肢は僕にはない。政治家としての命は3か月とちょっと。悔いのないよう、思う存分やる」

と書き、政界引退の意向は維持している。ただ、都構想の位置づけの変化をみると、政界引退の意向が変化する可能性も残されている。

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