人気アイドルの「直筆サイン入り」「本人着用」などとうたった水着や下着がネットオークションに出品され、ファンが相次いでだまされているようだ。
NMB48メンバーの「着用済み&サイン入り水着」が出品された事件では、被害者への同情がある一方、「使用済み水着なんて出回るわけないだろ」とあきれるファンは少なくない。
容疑者自ら水着を購入し、サインをまねして書いた
2015年9月1日、千葉県警八千代署はNMB48メンバーをかたった偽サイン入りの水着を出品し、約21万円を詐取したとして、詐欺の疑いで同県印西市の男(24)を逮捕した。
同署によると、容疑者は14年11月ごろ、人気メンバーの山本彩さん(22)と渡辺美優紀さん(21)、未成年メンバー1人の名前を出し、「本人が着用」「直筆サイン入り」などとかたり、ショートパンツ1点と水着2点をネットオークションに出品。さいたま市の男性(59)と山口県周南市の男性(59)から計約21万円を詐取した疑いがある。
「握手会のチケットや洋服が欲しかった」などと容疑を認める供述をしているという。ファン同士がだまし、だまされた形だ。
もちろん出品されていたのは、まったくの偽物だ。容疑者自ら水着を購入し、サインをまねして書いたという。同署はほかにも同様の手口で14年10月ごろから、オークションに180点を出品、270万円を詐取した可能性があるとみて、調べを進めている。
今回の事件をめぐり、ネットでは被害者への同情の声はあるものの、「ほんとに騙されるやついるのか」と、あきれたという書き込みがほとんどだ。
公開された出品物を見ると、メンバーのサインがわざわざ水着の股間部分に書かれている。
「水着の股間にサインして売るアイドルがいるわけないだろ」
「着用した水着がサイン付きで出回ることなんてあるわけない」
と冷静なツッコミが相次いでいる。