福井駅はなぜか2009年に完成済み
問題は北陸新幹線の福井駅。実は線路がつながっていないにもかかわらず2009年に完成済みで「先に駅だけでもつくれば開通を早められる」との地元の思惑が反映された格好だ。さらに「通過列車の待ちを発生させない(通過させない)決意」との指摘が事実かどうかは別にして、1つのホームの両脇に上り下り計2つ線路が置かれる構造。これでは福井が終点の2年間は折り返し運転が困難で、追加工事には財源も必要だ。他にもある難工事の問題も含めた解決法を議論し、8月中にも結論を出す。
敦賀(福井)延伸にもハードルがあるが、敦賀以西はさらに難しい。与党が検討する3ルートは、(1)琵琶湖の東側を南下して米原で東海道新幹線に合流(米原ルート)、(2)琵琶湖の西側を南下し京都で東海道新幹線に合流(湖西ルート)、(3)滋賀県は通らず福井県南西部の小浜などを通って京都府北部から京都駅を通らず新大阪にいたる(小浜ルート)。