モスクワの行事では人民解放軍が軍事パレード参加
一連の欧州の行事で最も注目されたのが、モスクワでの対ドイツ戦勝70周年記念行事だ。50周年、60周年の際は主要国の首脳が顔をそろえていたが、70周年記念行事ではウクライナ問題が影響し、G7からの首脳の参加はなかった。逆に存在感を増したのが中国だ。習近平国家主席が参加し、人民解放軍が旧ソ連時代を通して初めて赤の広場での軍事パレードに参加した。潘氏は、この軍事パレードを観覧した。
北京の行事には国家元首・首脳級は30人が出席予定だが、やはりG7からは皆無。ウクライナ問題にからんで同会議の参加資格を停止されているロシアのプーチン大統領の参加が目立つ程度だ。EUからの首脳級はチェコ大統領とポーランド下院議長のみ。韓国からは朴槿恵(パク・クネ)大統領が出席する。
潘氏が北京の軍事パレードを観覧するかどうかについては、ドゥジャリク報道官は、
「中国政府が行う記念行事に出席する」
「記念行事の形式は国によって違う」
と含みを持たせている。
潘氏は韓国の外相にあたる外交通商部長官を経て、07年に国連事務総長に就任。アジアから事務総長が選ばれるのはウ・タント氏(ビルマ)に続いて2人目だ。