東芝は2015年8月31日、同日に予定していた15年3月期の決算発表と有価証券報告書の提出期限を9月7日まで再び延長すると発表した。新たに不正会計とみられる事案が約10件発覚したため。本来の有価証券報告書の提出期限は6月末だったが、不正会計の発覚で決算の作成が遅れたため提出延期を申請し、8月末が新たな期限になっていた。上場企業が2度にわたって決算発表を延期するのは極めて異例。
室町正志社長は8月31日夜に開いた会見で、9月7日までに決算を発表できなかった場合は「進退問題を含め考えないといけない」と述べた。