行方不明女児を20代女性が保護 これが男性なら逮捕された、の声

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「必要な吟味をし、本部と協議したうえで、適切に捜査しました」

   もっとも、保護した女性に対しては、「普通は親に連絡か警察に相談するだろ」「しかるべきところへ通報しなきゃ」と苦言を呈する向きもあった。

   保護したのが男性だったらどうなったかについて、大分中央署の副署長は、「個々の事件判断については、コメントはできません」と取材に答えた。一方で、「そのような点も含めて必要な吟味をし、本部と協議したうえで、適切に捜査しました」と言っている。

   元東京地検検事の大澤孝征弁護士は、警察の判断についてこう解説する。

「女性は、『家に帰りたくない』と言っている女の子を自宅に入れて一時保護したわけですよね。昔の日本ならよくあった話であり、警察も、親切に保護した人を犯罪者にするわけにはいかないでしょう。それは、たとえ独身男性でも同じことであり、男女を問うことはないと思います」

   迷子の女児を車に乗せた男性のケースについては、「長時間にわたって連れ回し、容疑を否認したので逮捕したということでしょう」と指摘した。ただ、親切心でやった裏付けが取れたら、起訴はしないのではないかと言う。

   とはいえ、大澤弁護士は、誘拐の疑いを持たれかねないため、今回について女性は警察などに通報すべきだったとした。

「親権者でない人が連れて行けば、未成年者略取に問われる可能性があります。それは、男女や面識の有無を問わず、離婚した親などのケースでも同じことです。今回については、その点において、ギリギリの事案だったんでしょうね」
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