4年弱にわたったスズキと独フォルクスワーゲン(VW)の資本・業務提携の解消交渉がようやく決着した。国際商業会議所(ICC)・国際仲裁裁判所の仲裁決定は、スズキの意向をほぼ汲み取る結果となった。2015年8月30日に東京都内のホテルで緊急記者会見を開いたスズキの鈴木修会長は、提携解消の感想を聞かれて、「仲裁申し立ての最大の目的を達成できた。結論に満足している。(決定までの期間は)長かったが、非常にすっきりした」と話した。
また、欧米で強まる燃費規制や他社との競合など外部環境は厳しさを増すなか、今後については「自立して生きていくことを前提に考える」と語った。
スズキはVWに提携解消を求めた2011年から独自で環境対応車の研究・開発を進めてきた。15年8月26日には小型車「ソリオ」に初めてハイブリッド技術を搭載。鈴木会長は、「技術者の努力で目的は解決できた」と、自信をみせる。