油井宇宙飛行士「宇宙ロボットに足は必要だ」 「ガンダム」ファン狂喜、「これで決着だ」

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   宇宙飛行士・油井亀美也さんの国際宇宙ステーション(ISS)からのツイートが大人気アニメ「機動戦士ガンダム」ファンを狂喜させた。宇宙空間で使うロボットに「足は必要だ」と発言したからだ。

   ロボットの足についてはガンダムが放送された35年前から様々な議論があった。アニメの中で「足は飾り」などといった会話がなされたことがきっかけで、近年でも、アニメ通りのガンダムを作ろうとしても無理で、あの足では体重が支えられない、といった研究結果が取り沙汰されファンをがっかりさせていた。

  • 油井宇宙飛行士の証言にガンダムファン大喜び
    油井宇宙飛行士の証言にガンダムファン大喜び
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シャアが搭乗した「ジオング」には足が付いていなかった

   油井さんは15年7月23日にカザフスタンから打ち上げられたロシアの宇宙船「ソユーズ」でISSに到着し、15年8月24日には日本人宇宙飛行士として初めて、ISSのロボットアームで日本の無人補給船「こうのとり」5号機のキャッチと結合を成功させた。そんな油井さんが15年8月28日にISSからツイートをしたのだ。

「余談になりますが、SF等で『宇宙空間で使うロボットに足は必要なのか?』なんて話が出てくるのを聞いたことがありませんか?私の気付きとしては、極めて重要で、手足を上手く操作すると姿勢制御の為のスラスターを大幅に減らすことが出来ると思います。宇宙へ来て新たに気付く事って結構多いですよ」

   すると「ロボットアニメを思い出してニヤニヤしてしまう」などと真っ先に飛び付いたのがガンダムファン達だ。ロボットの足については35年も前から議論が続いていて、それについて油井さんが答えを出してくれたと喜ぶ人もいる。

   アニメ「機動戦士ガンダム」は1979年から1年近く放送されていて、終盤にロボットアニメファンを驚愕させるエピソードが出て来る。ジオン軍の「赤い彗星」シャア・アズナブルが新型の戦闘ロボット(モビルスーツ)に搭乗しようとした際に、完成度は80%で足が付いていなかった。シャアが驚くと、整備士は足が無くても性能は100%出せるとし、

「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」

と言い放つ。

   シャアが搭乗した足のない「ジオング」は戦闘に出ると圧倒的強さで地球連邦政府の戦艦やロボットを次々と撃ち落とす。そして敵である主人公アムロ・レイが搭乗するガンダムに辿り付き、相打ちにまで持って行く。これがロボットには足が要らない論争の始まりだった。ガンダムの「ガンプラ」と呼ばれるプラモデルが超人気なのは人型のフォルムがカッコイイというというのが理由であり、「足が要らない」というのはファンにとって極めてショッキングな話となった。

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