武藤議員、LINE好きが裏目に出て大ピンチ 未成年「買春」と未公開株、騒動の証拠は画面にあった

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   未公開株をめぐる資金トラブルに続き、未成年男性の「買春」を報じられた武藤貴也衆院議員(36)。2つの騒動はともに無料通話アプリ「LINE」を通じて「証拠」が浮かび上がった。

   LINEのメッセージは、一度送ると自力で削除できず相手のトーク画面に残り続ける、という特徴を持つ。こうしたことから、ネットでは「LINEは証拠として残しやすい」といった指摘も出ている。

  • 「LINEは証拠として残しやすい」の声も(画像はイメージ)
    「LINEは証拠として残しやすい」の声も(画像はイメージ)
  • 「LINEは証拠として残しやすい」の声も(画像はイメージ)

「俺の言うこと全て言いなりになるなら振り込む」「奴隷だよ」

   武藤議員の疑惑を相次いで報じた「週刊文春」は、情報提供者と武藤議員とされる人物がLINEで交わしたメッセージを「証拠」の1つとして示した。

   2015年8月19日発売の同誌(8月27日号)によると、武藤議員は学生時代からの知人に未公開株の購入を持ちかけ、出資を募った。LINEを使って知人に投資話を伝えたのは、14年10月29日。必要な資金額を提示した後、

「この案件はクローズだからね。正直証券会社からもうちが国会議員のために枠をおさえているのと(原文ママ)が一般に知れたら大変だと言っています。その辺呉々も注意して下さい」

と口止めともとられかねない書き込みを投稿したとされる。

   続いて、15年8月27日発売号(9月10日号)は武藤議員が19歳の未成年男性を「買春」したと報じた。ここでも、カギとなったのはLINEでのやり取りだ。

   記事によると、武藤議員は1回2万円で性行為に及んだ。未成年男性には、「俺の言うこと全て言いなりになるなら振り込む」「奴隷だよ」とのメッセージを送っていた。さらに、同誌が武藤議員へ直接取材した後には、武藤議員とされる人物から、

「俺がゲイだってことを日本全国に知らせることはやめさせて欲しい」

との「口封じ」とも受け取れるLINEメッセージが未成年男性のもとに送られてきたという。

   8月27日18時現在、武藤議員はフェイスブックなどで文春の報道に反応していない。

   自身の送るLINEメッセージが「証拠」にされていく。そんな様子を見たツイッターユーザーは、

「LINEは証拠として残しやすい」
「LINEで証拠残したのが悪かったなぁ」

といった声を寄せている。

一度送ると自力で削除できない仕組み

   確かに、LINEのメッセージはメールのように、一度送ると自力で削除できない仕組みだ。自分のトーク画面で削除したメッセージも、相手のトーク画面に残り続ける。これはアカウントを削除しても変わらない。相手からすると、何かあった際の一つの証拠になる、とは言える。

   最近では、LINEのメッセ―ジが事件の「証拠」となるパターンが増えている。15年8月に発生した大阪府寝屋川市立中学1年の男子生徒、女子生徒が殺害された事件をめぐっても、女子生徒の足取りをつかむ上で、友人と交わしたLINEメッセージが大きな手がかりとなった。

   また、15年3月に川崎市立中学1年の男子生徒が殺害された事件でも、男子生徒と容疑者らが交わすLINEでのやり取りが捜査を進展させている。

   ただ、自分のトーク画面に限っては相手のアカウントネームを自由に変更できるため、証拠としては心もとない、という声も一部で見られる。

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