一度送ると自力で削除できない仕組み
確かに、LINEのメッセージはメールのように、一度送ると自力で削除できない仕組みだ。自分のトーク画面で削除したメッセージも、相手のトーク画面に残り続ける。これはアカウントを削除しても変わらない。相手からすると、何かあった際の一つの証拠になる、とは言える。
最近では、LINEのメッセ―ジが事件の「証拠」となるパターンが増えている。15年8月に発生した大阪府寝屋川市立中学1年の男子生徒、女子生徒が殺害された事件をめぐっても、女子生徒の足取りをつかむ上で、友人と交わしたLINEメッセージが大きな手がかりとなった。
また、15年3月に川崎市立中学1年の男子生徒が殺害された事件でも、男子生徒と容疑者らが交わすLINEでのやり取りが捜査を進展させている。
ただ、自分のトーク画面に限っては相手のアカウントネームを自由に変更できるため、証拠としては心もとない、という声も一部で見られる。