2017年1月から放送されるNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主人公が激動の戦国時代を生きた井伊直虎だと発表されると、「直虎って誰?」「地元でも知らん」などといった声が挙がった。
ところが、一部の人にとっては非常に馴染みの深い人物であるらしい。それはゲームファンたち。直虎は大ヒットシリーズのゲームに登場していてキャラとして使っていたというのだ。直虎は資料も少なく、肖像画も残っていないとされ、かなり奔放な設定で登場している。大河ではどんな直虎が描かれるのか、ゲームファンの期待は大きいようだ。
NHKは篤姫の2匹めのドジョウを狙い過ぎてるよ
直虎はどんな経歴の人物なのか、NHKの公式サイトではこう説明している。500年前の歴史的人物で、遠江(静岡県)の井伊家当主・井伊直盛の一人娘として生まれ、家を継ぐために幼くして分家の嫡男・亀之丞と婚約したが9歳の亀之丞は命を狙われて逃げ、消息が途絶えてしまう。直虎は出家し、戻ってきた亀之丞は井伊家を継ぐために別の娘と結婚したが、父・直盛と亀之丞は殺されてしまう。井伊家の男は2歳の虎松(後の井伊直正)を残すだけになった。直虎は虎松の後見人として城主になるとともに母となって虎松を育てる、という流れになる。そしてドラマでは「中小企業を急に継ぐことになってしまった若き女社長がいかに会社経営に取り組むか」という身近なことと、「大国に囲まれた小国がどう生き残りを図るのか」という世界規模のテーマが同居することになるのだそうだ。主演はNHKドラマ初出演の柴咲コウさん(34)が務める。
こうした発表があった2015年8月25日、ネット上には「直虎って誰?」といった発言とともにNHK大河ドラマに対する批判が多数出ることになった。現在放送中の大河ドラマ「花燃ゆ」も女性が主人公で、吉田松陰の妹というあまり馴染みのない人物。視聴率が低迷していて、何の反省もなく同じ轍を踏むつもりか、という意見が出ており、
「今回の花燃ゆ同様、コケるだろうね。なんかもうNHKは篤姫の2匹めのドジョウを狙い過ぎてるよ」
「どうしても女性を主役にしたくて足りない知恵を絞った結果、探り当てたのだろうけど、歴史マニアにしか知られていない超マイナーな人物とは」
「直虎は地元でも誰?って反応だから大河にする意味ない」
などといった書き込が目立った。ところが、ネットの一部で「スゲー楽しみ!!」といった歓喜の声が挙がっていたのだ。それは誰なのかといえば、ゲームプレイヤーたちだった。