ミスドは08年にドーナツを小さくし値下げしていた
今回の議論と直接関係あるのかは分からないが、実はミスドは2008年11月からドーナツを小さくしている。
「一部商品の規格・価格を改定いたします」という内容のプレスリリースを出し、記事にもなった。商品の約2割にあたる十種類のドーナツやパイのサイズを小さくしたうえ価格は下げるというもので、ドーナツ7種類の原材料を3グラム程度減らし、パイ3種類を20~25グラム程度軽量化した。同時に従来の価格帯より安いドーナツの新商品8種類を投入し、ドーナツ1個の平均単価を6円安い119円に引き下げた。
この戦略はデフレが進む中で販売価格を下げなければ競争に勝てなくなったことと、原材料費などが上がったため販売価格の値上げが必要になったためだ。これはミスドに限らずいくつもの外食産業がこうした戦略を打ち出した。以前のミスドのドーナツを知っている人が久しぶりに買ったとすれば、小さくなったと感じても不思議ではない。
ダスキンのミスタードーナツ広報に話を聞いてみると、常に品質改良を進めているが、大きさが変わったのは08年でそれ以降は大きさが変わっていないと説明した。昔のドーナツを知っていて、それに比べて現在のドーナツは小さいと思うお客がいても不思議ではないが、大きさが変わったのは7年も前の話で、騒がれる原因は分からないと同社広報は説明した。
「作る従業員や気候、揚げ具合によって大きさが違ってきますし、許される大きさの誤差もありますが、きちんとマニュアルで指導し、均一のものを店頭に並べるということは徹底しています。許される誤差と言っても普通のお客様には分からない範囲のものです。それがなぜ小さくなったと毎回言われるようになったのかは謎なんです」