江氏が連行されている?画像が拡散
習氏は党のトップに立って以来、「虎もハエも叩く」として腐敗問題に取り組んできた。取り締まり対象には江沢民派とされる人物も含まれ、両氏の対立は海外メディアでも大きく取りざたされてきた。
大紀元の記事によると、徐々に追いつめられた江氏が企てたのが、習氏の暗殺だった。当初は8月上旬に河北省で行われた会議から鉄道で戻ってくるところ爆殺しようと画策。しかし情報がもれて計画は失敗、証拠となる爆弾を処理しようとしたのが、天津での事故だったというのだ。
その後、習氏から反撃を受け、江氏は息子とともに拘束。その他の江沢民派メンバーたちも軟禁されたというのが事件のあらましだという。
あくまでこの記事は、消息筋だという人物の証言ばかりで信ぴょう性に疑問はある。また大紀元自体、共産党に弾圧された気功グループ「法輪功」との関係が指摘されていて、これまでも党、とりわけ弾圧を指揮した江氏へ批判的な記事は多い。
ただ、この記事がネットで配信された後、「江沢民氏が拘束された時の様子」とする画像が、中国のネットで出回ったようだ。江氏らしき人物が捜査員と思われる2人に両脇をつかまれているが、コラージュの可能性を含め、真偽はまったく不明だ。
もちろん党や政府は記事に関して一切の声明を出していない。しかし憶測が広まることを懸念してネット検索を制限している可能性はある。