厚さ30センチのコンクリート製保管庫で管理
千葉市の反発には県内の指定廃棄物の0.2%しか発生していないのに、なぜ千葉市なのか、という思いがあるといわれる。
他方、多くの指定廃棄物がたまっている自治体は気が気ではない。千葉県内の7割にあたる2600トンは柏、松戸、流山の3市で発生し、うち526トンは2012年12月から我孫子市などにある県営下水処理場に一時保管されていたが、今年3月に期限が切れ、3市は仕方なく持ち帰るはめに。
柏市は持ち帰り分を含む494トンを北部クリーンセンターで、厚さ30センチのコンクリート製保管庫にて管理。地元住民から、このままなし崩し的に保管され続けるのを危惧する声が上がっている。
他の4県も似たりよったり。国は2012年9月に、根回しもないまま、いきなり栃木県の処分場として矢板市の国有林、続いて茨城県で高萩市を候補地に選定して発表。地元の猛反発で住民説明会も実施できないまま白紙撤回に追い込まれた。このため、国は2013年2月、専門家による評価も踏まえて候補地を選ぶ方針を示したのが、現在の選考過程だ。