「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹さん(68)が2015年8月22日未明、東京五輪・パラリンピックのエンブレムをめぐる自らのブログでの発言について陳謝した。ブログでは、「デザイナーにはいるお金 200億!と言われ」と、デザイナーの佐野研二郎氏(43)が200億円を受け取るかのような事実と異なる内容を書き込み、それをもとに「ふざけてる」といった佐野氏への批判が加速していた。
尾木さんの本来の肩書きは「教育評論家」だが、専門外の事柄について意見表明することも多く、今回の事態はそれが裏目に出たとも言えそうだ。尾木さんは「今後は未知の世界の問題はもっともっと慎重に学んでから」情報発信するとしており、今回の事態を「大反省」している。
実際に佐野氏が受け取るのは賞金の100万円だけ
尾木さんは8月18日朝、ブログで、
「東京オリンピックのエンブレム デザイナーにはいるお金 200億!と言われ 私たちもエンブレム入りのグッズ買えば 料金の中には デザイン使用料が入っているのではないのでしょうか!?」
と書き込んだ。盗用が疑われているデザインの対価としてデザイナーが巨額の収入を得ることに疑問を呈した形だが、実際に佐野氏が受け取るのは賞金の100万円だけ。そのため、尾木さんが「デマを拡散した」といった批判が出ていた。
尾木さんは、五輪グッズの売り上げが4000~5000億円あり、そのうちライセンス料が200億円に及ぶといった解説がテレビ番組で出ていたことを
「これがデザイナーに入るものと受け止め 賞金だけと思っていた私はびっくり これはひどい とブログ記事にしたものです...」
と説明。
「デザイン世界のこと あまりにも不思議に思え 疑心暗鬼になりすぎていました... 誠に申し訳ございませんでした...」
と反省の弁を述べた。
その上で、今後の情報発信については
「未知の世界の問題は もっともっと慎重に学んでから しっかり事実理解してから 自分の見解 発信しようと思います...」
と誓った。