放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は2015年8月18日、STAP細胞の問題を検証した「NHKスペシャル」について審理を行うことを決めた。元理研研究員の小保方晴子氏が15年7月、番組で人権を侵害されたとして審理を申し立てていた。
審理の対象になったのは14年7月27日放送の「調査報告 STAP細胞 不正の深層」。BPOの発表によると、小保方氏側は、番組が「理研(理化学研究所)内の若山研究室にあったES細胞を『盗み』、それを混入させた細胞を用いて実験を行っていたと断定的なイメージの下で作られた」と主張。NHK側は「ES細胞を盗み出したなどと一切断定していない」と反論している。