業績は短期的に大きく変動する可能性
グリーは今期、劣勢を挽回しようと国内外で計15本の新作ゲームを投入する予定だという。ただ、スマホゲームをめぐる競争環境は激化しており、思惑通りに収益に結びつくかは不透明だ。
「スマートフォンの世界的な普及に伴いモバイルゲーム市場がさらなる成長期を迎える」という見通しを持つグリーは、2016年6月期の上半期(2015年7~12月)の業績予想で、売上高が26.3%減の365億円、営業利益は46%減の60億円、最終損益は35億円の黒字を見込んだ。
ただ、2016年6月期通期の業績予想については、「インターネットを取り巻く環境の変化が激しく、業績も短期的に大きく変動する可能性がある」として8月中旬の時点では公開していない。先が見えない業界だけに、グリーを含むソーシャルゲーム大手の今後の業績が注目される。