ネット上では、議員辞職すべきとの声が相次ぐ
さらに、武藤貴也氏側は、投資家に返済していない700万円について、知人に貸し付けるために借りた人にお金を返す用途に充てたことを明らかにした。
文春の記事では、もしそうだとすれば横領罪、最初から株を購入するつもりがないまま金集めをしたなら詐欺罪に当たるとの専門家の見方を紹介している。また、武藤氏側が知人に貸し付けた1億円については、資産等報告書に記載する義務があるが、武藤氏側は記載していないと指摘している。
これに対し、武藤氏は19日、マスコミ取材に対し、関係者には迷惑をかけたと謝罪し、今後は関係者と相談してきちんと対応したいとするコメントを出した。しかし、報道によると、自民党執行部からは、「この件は厳しい」との声が出ており、武藤氏を離党させる方向で調整しているとされた。武藤氏はその後、自民党本部に離党届を出して受理された。
ネット上では、離党でも不十分だとして、議員を辞職すべきだとの声が相次いでいる。武藤氏に利己的だと揶揄されたSEALDsは、ツイッターで「利己的とか言ってたのって何だったんだろう...」と辞職しない武藤氏に疑問を呈した。
エイチ・エス証券の人事総務部では、J-CASTニュースの取材に対し、「武藤議員と弊社の間には取引関係がなく、この件に関してのやり取りもございません」とコメントした。国会議員枠の未公開株についても、「特定の職種・業種等に対するIPO株式を優先的に配分する『枠』を設けるような制度は設けておりません」と否定している。
CRI・ミドルウェアの広報担当者は、「本件については、当社は何の関わりもございません」と取材に答えた。