いつもは与党への厳しい批判が続く民主党の幹事長会見が、2015年8月19日は例になく「ゆるい」会見となった。
元々は党内の有志がつくったゆるキャラ「民主くん」が党から公認され、「ゆるキャラグランプリ」優勝に向けた決意表明をしたからだ。会見の半分以上を民主くんの話題が占め、枝野幸男幹事長は「(自分より)民主くんの方が質問があるんですね...」とぼやいていた。
1000リツイートの目標を達成して公認を得る
民主くんは07年に党内の有志によって作られ、「非公認」の状態が続いてきたが、15年7月7日から「ゆるキャラグランプリ」出場に向けて党の公認を得るべくキャンペーンを開始。目標としていた1000リツイート(転送)を8月4日までに達成し、党から8月7日に公認を得ていた。
会見で発表したマニフェストでは、
「ボクが目立てば政治に関心を持つ若い人がもっと増えるんじゃないか」
と意気込んでいた。記者から、
「民主くんの活躍で、民主党の支持が拡大すると考えるか」
という質問が飛ぶと、黒岩宇洋青年委員長(衆院議員)が民主くんに「○」の札を持たせて、
「民主くんの強い意志で、必ず民主党の支持が上がっていく、回復するということですね」
と解説。
「1位を目指すということだが、2位ではダメなのか」
という、どこかで聞いたような質問には、
「2位じゃダメ、ナンバーワンしかダメだ」
と、○の札を上げた。
民主くんが「男の子」ではないという事実も明かされた。黒岩氏曰く「民主くんには、性別という地球人の概念はありませんから」。
枝野幹事長は「党として全面協力する性質のものではないが...」
この日の会見は約29分にわたって行われ、冒頭の13分間が民主くんの紹介に費やされた。それ以降は通常の会見だったが、その中でも民主くんに関する質問が出たため、会見の半分以上を民主くんの話題が占めることになった。
記者からの質問が途切れると、枝野幹事長は
「いいですか...?民主くんの方が質問があるんですね...」
とぼやき、写真撮影で
「なんか幹事長とかけ声的なものを...。『頑張るぞー』とか」
と記者から声がかかると、枝野幹事長は「せーの、頑張ろー」と、ゆるくかけ声をあげていた。
会見では、枝野幹事長は民主くんについて、
「若い人が政治に関心を持っていただいて、まず民主くんが自力でブレイクしてくれたらいい。ブレイクしたら、色々便乗を考えたい」
「党として全面協力する性質のものではないが、個人的にはできる範囲でバックアップしたい」
などと話しており、若干距離を置いている様子だ。
ゆるキャラグランプリには1700体強がエントリーしており、民主くんは現時点では290位周辺をマークしている。投票は8月17日から11月16日にかけて行われ、9月23日に中間発表、11月21~23日に決選投票と表彰式が予定されている。