「乗っ取りを未然に防止するために退会」
ただ気になるのが、佐野氏のものと思われるアカウントが最近になって削除されたことだ。この行動がネット民の疑念を強めることとなり、ネット上には「垢(アカウント)消し逃亡は確信犯がやる行動」「垢消しとかやましいことがありますって全力で白状してるだろ」といった声が続々上がった。
広報担当者はこれについて、
「エンブレム発表以降、ツイッターのアカウントを乗っ取られ、今現在も複数のアカウントで成りすましによる被害を被っています。8月14日以降、パスワードのリセットを促すお知らせメールがピンタレストから何度も届くようになったため、第三者がアカウントに侵入しようとしていると判断し、乗っ取りを未然に防止するために退会いたしました」
といい、やむをえず削除した事情を説明した。ピンタレストではパスワードを複数回連続して間違えると登録アドレスに通知が届くようになっている。
担当者は続けて「実は昨日、どこかで入手した佐野のメールアドレスを利用して、我々の知らないところで第三者がピンタレストのアカウントを再開してしまったようです」とも明かした。
ピンタレストは、第三者が他人のアドレスを使って登録することも可能だ。アカウント作成後には確認メールが届くため、なりすましがあった場合はすぐアドレス所有者に分かる仕組みになっているが、アカウント自体は確認メールを開いていなくてもそのまま利用できる。
担当者は「佐野又は当社の意見として、誤った情報が拡散してしまうことを大変危惧しております」と話し、同様の理由で「Instangram(インスタグラム)」もすでに退会したという。
一方でピンタレスト上には、佐野氏が「スタッフが第三者のデザインをトレース(描き写し)していたことが判明した」として14日に謝罪したサントリービールの一部トートバッグデザインの元画像も複数見つかっている。
スタッフらがピンタレストを見ていた可能性について尋ねると、広報担当者は「デザインスタッフにサポートしてもらったのは、レイアウト作業等の一部です。現在のところ、作業に先立ちピンタレストを見たという報告は受けていません」と述べた。