甲子園バックネット裏を独占する「私設応援団」への抗議署名始まる 自由席なのに占拠、ほかにも迷惑行為の数々を「告発」

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   高校球児たちが連日グラウンドでドラマを繰り広げる甲子園は、バックネット裏でも熱い攻防戦が展開されていた。自由席なのにもかかわらず、バックネット裏の座席を占拠しているとされる私設応援団「8号門クラブ」と、そうした行為に抗議するネットユーザーの戦いだ。

   8号門クラブの「問題行為」は2015年8月12日、観戦に訪れた1人のツイッターユーザーに報告される。これに怒ったネットユーザーらは15日、抗議の署名運動を始めた。

  • バックネット裏でもう1つの「熱闘」が
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試合後、8号門前で翌朝の開門を待ち、バックネット裏の座席を取る

   2015年8月13日付け神戸新聞電子版によると、40~80歳代の会員からなる8号門クラブは1980~90年ごろ、バックネット裏の座席に通じる甲子園球場8号門前に集まるファンが結成した。春と夏の大会期間中は全国各地からメンバーが集まり、全試合をバックネット裏の最前列などで観戦するという。大会期間中、球場内の全席は自由席となる。メンバーは試合後、8号門前で翌朝の開門を待ち、バックネット裏の座席を取っているようだ。

   メンバーの中でも、蛍光色のキャップとラガーシャツを身に着けた男性は通称「ラガーさん」といい、マスコミでもたびたび取り上げられ、すでに自著も3冊出版している。

   一方今大会では、観客を脅して、席を譲らせようとした、という行為も「告発」された。12日の東海大相模(神奈川)―聖光学園(福島)戦でのこと。「偽ラガー」を名乗る、一般のファンが8号門クラブとの席取り争いをツイッターで実況したからだ。

   一連のツイートによると、「ラガーさん」と同じ服装で朝一番に球場を訪れた「偽ラガー」氏は、開門後、いつもは8号門クラブが独占するバックネット裏の席へ座った。その後、集まってきた8号門クラブの面々に後ろの座席へ移るよういわれたという。結局、「偽ラガー」氏は「圧力」に屈せず、試合中は座席を動かなかったようだ。「圧力」がどのようにかかったのかは定かでないが、居合わせた数人のツイッターユーザーがその場面を目撃したとの情報を寄せている。

   この実況がまとめサイトや一部ネットメディアに伝えられ、拡散。ツイッターでは

「(8号門クラブは)とんでもない集団」
「野放しにしちゃいかん」

   と批判の声が次々上がった。

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