「会社にはイケメンが必要」と考えている女性社員が、8割を超すことがわかった。
企業のトータルブランディングを手がけるESSPRIDEが、「ビジネスにおけるイケメンの効果とは?」をテーマにしたインターネット調査を実施。女性社員は「イケメンがいると仕事へのモチベーションが上がる」という結果が出たのだそうだ。
イケメンには顔を見て話したい
ESSPRIDEによると、今回の調査はビジネスの場で「イケメン」とされるのはどのような男性なのか、また「イケメン」は企業内や企業間の取引においてどのような効果をもたらすのか、を探った。2015年8月11日に発表した。
全国の20~49歳で、勤務先に自慢のイケメンがいる女性社員600人(年代別に200人ずつ)が対象。「会社にイケメンは必要だと思うか」との質問に対して、じつに83.7%の女性社員が「そう思う」と答えた。
会社にイケメンがいることによる、社内に与える影響を聞いたところ、約半数の49.8%が「仕事へのモチベーションが上がる」と回答。次いで「社内のコミュニケーションが活発になる」21.2%と続き、イケメンは社内を活気づける存在となっているようすがうかがえる。
「イケメンが必要」という理由には、
「モチベーションが上がり、少しのことでは休まなくなる」(31歳)
「上司がイケメンだと多少のキツイ仕事の指示でも頑張れる」(28歳)
「清涼剤」(45歳)
「癒し!」(29歳)
といった声が寄せられた。
それを裏付けるように、イケメンに業務連絡する際の手段は、「直接話しかける」が74.5%の多数を占めた。メール(28.0%)や内線電話(21.0%)ではなく、顔を見て話したいということらしい。
一方で、「必要とは思わない」とした人は16.3%。
「いてもいなくても構わない」(25歳)
「イケメンより、しっかり仕事をしてくれる人が必要である」(34歳)
「ルックスだけで仕事ができない人間は不要」(43歳)
といった意見があった。
また、イケメンが社外に与える影響では、「リピート顧客が増える」29.2%との回答が多かった。「また会いたい」と思われることで、取引先からリピートの発注があると考える人が多いらしい。
それもあってか、イケメンが所属している部署のトップは「営業」で32.2%。次いで「専門・技術」が18.8%だった。また、「イケメンを配置すべき」と思う部署の第1位は「営業」で64.8%。 「販売・サービス・接客」(38.5%)、「広報・宣伝」(28.5%)、「人事・採用」(21.7%)への期待も高いことがわかった。
「性格イケメン」は、女性にとって「働きやすさ」につながる
勤務先にイケメンがいるという女性社員に、どのような点が「イケメン」だと思うか聞いたところ、「顔がかっこいい」が79.8%でダントツの1位。「笑顔が素敵」が42.7%で続き、「顔」への項目に票が集まった。
年代別の上位をみると、20歳代は「顔がカッコいい」が他の大きく差をつける一方、外見以外の要素である「仕事ができる」が4位に入った。
30歳代は「顔がかっこいい」に次いで「清潔感がある」が2位にあがっている。40歳代は、他の年代ではトップ5圏外の「礼儀正しい」が5位に付けた。
女性社員に「イケメン」だと思った瞬間について聞くと、
「重い荷物をサッと持ってくれたこと」(35歳)
「周りの人への心くばりができるところ」(41歳)
「仕事の指示が的確で、ミスっても怒らずフォローしてくれる」(26歳)
「カッコいいのに気どらず、誰に対しても優しい」(32歳)
など、さりげない気配りができる姿や人づき合いが上手なことが、「イケメン」の要素と考えているようだ。
とはいえ、「イケメン」というと外見にとらわれがちだが、最近では「イケメンエピソード」や「イケメンなふるまい」「性格イケメン」など、内面や行動が男性らしく紳士的といった意味合いでも使われるようになってきたとされる。
ESSPRIDEは「イケメンは企業の救世主」という。今回の調査では「『顔がカッコいい』だけではなく、『仕事ができること』『清潔感があること』『礼儀正しいこと』がイケメンの要素であることがわかりました。男性社員は心がけ次第で『イケメン』になれるということです」としている。
また、職場の問題に詳しい労働ジャーナリストの小林美希氏は、「多くの、各年代の人が働く職場にあって、仕事ぶりだけでなく、マナーや気配りなど、社会人として高く評価されている男性社員がいることが、女性の働きやすさにもつながります」と指摘。ハラスメントの排除や法令順守にも効果が見込めるとみている。
外見だけでない、「性格イケメンが増えればいいですね」と話す。