「NHK『からだの一部』って。何この無能。論外だ」
そうした一方で、産経新聞(2015年8月13日13時25分配信)は見出しで「男性弁護士の下腹部を切断 容疑の男逮捕」としたうえで、本文でも、
「顔を数回殴り、ズボンを脱がして、持参した枝切りバサミで下腹部を切断した」
と、「下腹部」と記した。
「下腹部」の表現は、毎日新聞や時事通信、テレビ朝日も用いている。
「下腹部」というと「おなかの下あたり」という印象をもつ人も少なくなく、「下腹部を切断ってどういうこと?」「下腹部のどのあたりなの?」となった人も多かったようだ。
さらに、NHKでは「からだの一部を傷つけ」と表現。身体のどの部位が傷ついたのかもわからなくなってしまった。
インターネットなどでは、
「これは朝日が正解。 やっと心を入れ替えたな」
「朝日、やればできるじゃんwww 他の新聞は反省しろ」
と、朝日新聞を高く評価する声が少なくない。
その半面、
「下腹部ねぇ・・・たしかに報道としてはいかがなものかなぁ」
「NHK『からだの一部』って。何この無能。論外だ」
「俺は局部派だな」
「枝切りばさみなんだから、陰茎がふさわしい」
「弁護士の『下腹部を切断』って、それって、ペ○ス、チ○チンのことでしょう」
などと、はっきりしない表現にモヤモヤする気持ちをぶつけるかのような声も多かった。
ちなみに、「局部」や「下腹部」の表現は阿部定事件の報道以降に、性器を示す表現として、一般的に用いられるようになったともいわれるが、ある新聞関係者は「こう表現しなければいけないという、きまりはないと思います」と話している。
なお、J‐CASTニュース・テレビウオッチでは「ペニス」と表現した。