シンガー・ソングライターの川本真琴さん(41)がネットユーザーや一部ネットメディアによる「以前に比べて見た目が劣化した」との指摘に反論した。
実は、こうした「劣化認定」は川本さんに限らず多くの芸能人に行われており、ネット上ではさほど珍しくない。さらに、年齢にかかわらず、髪型やファッションを変えただけで標的となる可能性もある。
「『劣化』ではありません『老化』です」
川本さんは2015年8月11日、前触れなく、
「別に疲れてる顔でもいいや。劣化とかパニックうんぬんうれしそうに書かれても、、 きっとそういうこと書く人が劣化してるしパニクってるやろ。実際私は等身大以上を表現するつもりもない」
とツイートした。内容の詳細は明かしていないが、文脈から、ネットユーザーや一部ネットメディアによる「(川本さんの)ルックスが以前に比べて劣化した」という指摘への反論と考えられる。なお、「パニックうんぬん」の部分は、自身が過去にパニック症を患っていたという15年3月のツイートを、マスコミが報じたことと関係しているようだ。
川本さんへの「劣化認定」は14年7月、13年ぶりに地上波のテレビ番組へ出演した際、一気に吹き上がった。番組は1990年代に一世を風靡した音楽雑誌を特集し、川本さんは出演者の1人として登場。13年ぶりの出演という話題性もあり、放送前から注目されていた。
しかし、いざ放送されるとネット上では内容よりも「頬がこけた」「シワが増えた」など、川本さんの見た目に関する感想が相次いだ。
さらに、一部ネットメディアやまとめサイトがそうした感想を「ルックスが激変」「劣化しまくり」といった見出しで伝え、いつしか「劣化した」という認識が広まったようだ。
川本さんがネットの「劣化認定」に反応するのは初めてで、なぜ今反論に踏み切ったのかは不明だ。これ以降は「劣化認定」に言及していない。
また川本さん同様、若い頃のイメージが強いせいか、ネット上で「劣化認定」されていた俳優・河相我聞さん(40)も14年11月のツイートで、
「『劣化』ではありません『老化』です」
と反論している。
大島優子は髪型と髪色変えて「劣化認定」
川本さんや河相さん以外にも、ネット上で「見た目の劣化」が指摘される芸能人は多い。そうした指摘は大抵、子役の頃に活躍していた俳優やあまりメディアに露出しない芸能人が数年ぶりにテレビ出演した際、表面化する。
ある芸能人のテレビ番組や映画出演時に撮ったキャプチャー画像を時系列で並べるまとめサイトも現れ、ネット上では手軽に過去と現在の見た目を比較できる。
歳を取っても見た目が劣化しない人はいない、と苦言を呈する向きもあるが、どちらかと言えば少数派だ。
一方、普段テレビでよく見る芸能人も、髪型(髪色)やファッションを変えただけで「劣化認定」される場合もある。
元AKB48で女優の大島優子さん(26)はここ数か月間で、ストレートの黒髪からパーマをかけたようなボリューミーで明るい茶髪に髪型を変えた。しかし、15年8月12日放送のバラエティー番組「真実解明バラエティー!トリックハンター」(日本テレビ系)に出演すると、ネット上では「残念な髪型」「老けた」との声が寄せられた。