住友生命保険は、米生命保険グループのシメトラ・フィナンシャルを買収する手続きを開始することで合意したと、2015年8月11日に発表した。住友生命は1株あたり32ドルでシメトラの全株式を取得する。買収金額は約37億3200万ドル(約4666億円)。今後、シメトラの株主総会での承認や日米監督当局による認可などを経て、シメトラは住友生命の完全子会社になる予定。買収資金は手元資金で対応する。
住友生命の橋本雅博社長は、「海外事業の収益規模が拡大することで、収益基盤を多様化できる」とコメントした。
シメトラは1957創業の中堅生命保険会社で、全米45位。本社は米ワシントン州。個人・団体保険のほか、個人年金保険を手がけている。総資産は340億ドル(約4兆2000億円)。
著名な投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイの系列ファンドも約17%を出資している。なお、買収によってニューヨーク証券取引所への上場は廃止となる。