520人が犠牲になった日本航空(JAL)123便の事故から2015年8月12日で丸30年になった。早朝から遺族などが墜落現場の「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)を目指して登山を行い、慰霊碑「昇魂の碑」の前で犠牲者をしのんでいる。夕方には、ふもとの「慰霊の園」で合同慰霊式が行われ、墜落事故の18時56分に合わせて黙とうする。
JAL123便(ボーイング747SR-100型機)は1985年8月12日、羽田空港から大阪空港に向かう途中で操縦不能になり、御巣鷹の尾根に墜落。乗員乗客524人のうち520人が死亡し、単独機としては史上最悪の航空事故となった。当時の航空事故調査委員会は、修理ミスで強度が不足していた機体後部「圧力隔壁」が壊れ、操縦不能になったと結論付けている。