大学教授「小保方と同じ道を辿っている」と警告
前述の通り、これ以外にもネットユーザーが「盗用」を指摘するトートバッグのデザインが数種類ある。「BEACH」と書かれた赤色の標識をあしらったものもその一つだ。こちらは、アメリカのIT企業「リンデン・ラボ」が運営するアバターのみの仮想世界「セカンドライフ」で、よく似たデザインの標識が販売されているのがネットユーザーに発見されている。「BEACH」と書かれた矢印形の赤い木製標識で、質感を表現するため細かな傷もついている。トートバッグと見比べると、色形だけでなく傷のつけ方までほぼ一致しているように見える。
相次ぐ「盗用」の指摘に、専門家の目も厳しい。大阪芸術大学の純丘曜彰教授は8月10日、ネットメディア「INSIGHTNOW!!」に寄せた「東京オリンピック・エンブレムはもう無理筋」と題するコラムの中でトートバッグの問題に触れて「元ネタが割れている」と断定、「著作の独立性を主張するのはもはや無理」と厳しく指摘した。
さらに、14年に世間を騒がせたSTAP細胞問題とからめ「小保方と同じ道を辿っている」と批判した。