神戸市議会の会派「自民党神戸」が、政務活動費(政活費)を不正に受け取り、15年4月の市議選を前に、会派が支援する候補者15人に「陣中見舞い」として計1120万円を配っていたことが明らかになった。
各紙の報道によると、大野一市議=8月6日にすい臓がんで死去=が窓口になり、2010年度~14年度にかけて市民へのアンケートの委託費用を政活費から支出していたが、1120万円分については実際に調査していなかったことを認めていた。この1120万円分の使い道について、大野氏の代理人弁護士が15年8月10日に会見して「陣中見舞い」に使ったことを明らかにした。弁護士は、会派ぐるみで政活費を不正流用していた疑いを指摘している。市議らの一部も同日会見、100万円ずつ受け取ったことは認めたが、金の出どころなどについてはいちいち確認しなかったという。
大野氏7月6日、全額を市に返還している。