日本テレビ系「スッキリ!!」に「天の声」としてレギュラー出演している南海キャンディーズの山里亮太さん(38)が、番組司会の加藤浩次さん(46)の「粋なはからい」をネットニュースにより台無しにされてしまったと嘆いている。
記事は、東京スポーツウェブ版が2015年8月10日に配信した「加藤浩次 "スッキリ!!降板騒動"の山里を『ぶん殴ってやろうか』」とみられる。山里さんと番組ディレクターのトラブルについて、加藤さんが同日の放送中で触れた場面を紹介したものだった。
加藤「オレ、そういうのあまり好きじゃないの」
10日、夏休みを終えて司会に復帰した加藤さんは、5日の放送回でお笑いタレントのあばれる君が「天の声」の代役を務めたことに触れた。
VTRが流れると、加藤さんは「おれ、こういう初々しさ好きさ。こなれてしまうとスタッフとけんかしたりするから。オレ、そういうのあまり好きじゃないの」とチクリ。山里さんが「あれ?浩次の耳にも届いてる?」と慌てると「スタッフと揉めたりとか、番組スタッフ批判を外(他局)でするの、俺、嫌いなの」と今度ははっきり叱ってみせた。
降板騒動の発端は、山里さんが14年11月放送のラジオ番組内で「スッキリ!!」ディレクターの失礼な言動を暴露したことだった。
以降、同件については触れていなかったが、8月5日放送の「ナカイの窓」(日本テレビ系)で紹介されたため、山里さんは翌6日放送のラジオ番組内で現在も解決していないことを告白。「俺が辞めるか向こうが曜日変えるかっていう話になってる」と話したことから、「降板の可能性も」などと注目を集めた。
さらに山里さんは、9日にゲスト出演した「ワイドナショー」(フジテレビ系)でも「はっきりいって、腹立つんですけど!」などと語気を強めて語り、詳しい経緯も明かしていた。
「誰がそんなことしたの?信じらんなーい」などとすっ呆け続ける山里さんに、加藤さんが「そういうやつホント許せないんだよ、ぶん殴ってやろうかと思うんだよ」と言い放つと、「...じゃあ、話が複雑になってきたから本編に帰ろうか」として本来のコーナーに引き戻した。
山里、加藤に「ただただ申し訳ない...」
一連のやりとりは出演者陣から笑いが起こる中で展開され、放送後にはスポーツ紙などいくつかの媒体がネットニュースで取り上げた。
その中でも注目を集めたのが、東京スポーツの「加藤浩次 "スッキリ!!降板騒動"の山里を『ぶん殴ってやろうか』」という見出しの記事だった。メンチ切る加藤さんの顔写真とともにやりとりを紹介しており、タイトルと写真のインパクトからか、長いことYahoo!ニュースの総合ランキングトップとなっている。
山里さんは10日夕方、ツイッターで「Yahoo!さん...記事と写真のチョイス...狂犬が...」とこれに反応した。さらに、
「加藤さんの粋なはからいが文字だけだと全く伝わっていない、むしろ逆にいってる...そして写真のチョイス...」
ともコメントした。トラブルに対する加藤さんなりの配慮が、記事では「狂犬」写真と相まって全く伝わらず、激怒しているようにさえ受け取られてしまう、ということなのだろう。
山里さんは続けて「ただただ申し訳ない...」と力なくつぶやいた。