油井宇宙飛行士、今夏の活躍に期待高まる 16日に日本が宇宙ステーション補給機打ち上げ、21日ドッキング

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   国際宇宙ステーション(ISS)に日本人5人目となる宇宙飛行士、油井亀美也さん(45)が長期滞在し、自身の短文投稿サイト「ツイッター」(Astro_Kimiya)にISSから撮影した日本の夜景を投稿するなど話題を集めている。

   2015年8月16日には、宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)が鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定。ISSへのドッキングは21日で、油井飛行士がISSのロボットアームを操作して「こうのとり」を受け止めることになっている。その後の宇宙実験と合わせ、この夏は宇宙をめぐるドラマがしばらく続きそうだ。

  • 油井飛行士による宇宙観測や科学実験の成果に期待が高まる
    油井飛行士による宇宙観測や科学実験の成果に期待が高まる
  • 油井飛行士による宇宙観測や科学実験の成果に期待が高まる

これまで4機が連続して打ち上げに成功

   国際宇宙ステーション(ISS)は日米欧加露の5極(15か国)が共同で行う国際協力プロジェクトで、高度約400キロの軌道上を周回している。ISSには各国の宇宙飛行士が長期滞在しており、油井飛行士は7月23日から12月22日まで約5か月間、日本実験棟「きぼう」で科学実験や観測などを行う。油井飛行士は日本人で5人目、通算6回目のISS長期滞在者で、「国別の宇宙滞在日数ではロシア、米国に次いで日本が世界で3番目になる」(宇宙航空研究開発機構=JAXA)という。

   8月16日に打ち上げ予定の宇宙ステーション補給機HTV5は、ISSに必要な食料、飲料水、日用品や保守用品、日本の実験関連物資を運ぶもので、物資補給は日本の国際的な任務となっている。宇宙ステーション補給機(HTV)は日本の基幹ロケット「H-2Bロケット」で打ち上げる。HTVは無人だが、「有人施設であるISSにドッキングするため、高い安全性、信頼性を求められる。これまで蓄積した日本の宇宙産業の先端技術を結集して開発した」(JAXA)という。

   ISSへの補給船の打ち上げは、直近ではロシアの「プログレス補給船」が7月3日に成功しているが、6月28日に米国の民間宇宙企業スペースX社が打ち上げた「ドラゴン補給船」はロケットが爆発し、失敗した。日本の宇宙ステーション補給機(HTV)は、これまで4機が連続して打ち上げに成功しており、「他国の補給船にはない大型船内ラックや大型の放射線防御カーゴを持ち、着実な物資輸送で各国から高い信頼を得ている」という。今回は油井飛行士がドッキングの操作を担当することもあり、注目を集めそうだ。

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