ゴリラの腸から生まれたケーキ?新種の菌使って京大が開発

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   京都大学が、ゴリラの腸内にいる乳酸菌を使ったベイクドチーズケーキを開発した。

   その名も、「ゴリラ・フロマージュ」。人類学、霊長類学者でゴリラ研究者の第一人者として知られる、京都大学の山極寿一総長にちなんで商品開発した。

  • 京大がゴリラの乳酸菌入りのベイクドチーズケーキを開発!(画像はイメージ)
    京大がゴリラの乳酸菌入りのベイクドチーズケーキを開発!(画像はイメージ)
  • 京大がゴリラの乳酸菌入りのベイクドチーズケーキを開発!(画像はイメージ)

山極総長の就任を記念した「ゴリラ・グッズ」企画がきっかけ

   ゴリラの腸内にいる乳酸菌を使ったベイクドチーズケーキ「ゴリラ・フロマージュ」は、「総長交代(2014年10月)を記念した、新しいグッズをつくる企画として取り組んできた」(京大生活協同組合)もので、その目玉商品だ。

   開発にあたって、学生らが山極総長に意見を求めたところ、ゴリラの乳酸菌の存在を知り、商品化のアイデアが浮上。山極総長と、共同研究する京都府立大学の牛田一成教授らが2009年にアフリカ・ガボン共和国でゴリラの腸内から発見した、ゴリラ特有の新種の乳酸菌「ラクトバシラス・ゴリラエ」を使ってチーズケーキをつくることにした。

   チーズケーキには、京都市動物園のゴリラから採取した乳酸菌を活用。京都府立大学が乳酸菌を培養して京都府京丹後市の食品会社が、乳酸菌と牛乳をあわせて製造したヨーグルトを、京大生協が運営するカフェレストランがヨーグルトを殺菌処理したうえでクリームチーズに混ぜて焼きあげた。

   「ラクトバシラス・ゴリラエ」は独特の遺伝子をもち、ヨーグルトにすると風味もよく、チーズケーキの味をより深くするという。

   京都大学のオープンキャンパス(2015年8月6日から8日まで)の期間中に、吉田キャンパス(京都市左京区)にあるカフェレストランで、約150食を限定販売。京大生協では、野生のゴリラが好んで根をかじるという「ショウガ」のエキス入りのジンジャー味と、バナナ味の2種類を用意。各1本ずつ皿に盛り、税込み399円で販売している。このうち、50円は社会貢献のため、京都市動物園に寄付する。

   好評で、また生産ラインが確保できるようであれば、常時販売も検討するが、京大生協は「(初日の販売)数はまだ把握していませんが、とにかく多くの人が来場されています」と話す。

   10年前に販売した「総長カレー」に続くヒット商品にしようと力を込める。

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