猛暑でタクシーが止まらない? 「化粧くずれイヤ」「歩きたくない」「涼みたい」・・・

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

猛暑で太陽光発電もフル稼働

   一方、猛暑で太陽光発電も「フル稼働」している。朝日新聞(2015年8月8日付)は「太陽光発電の普及・節電定着... 猛暑でも電力にゆとり」の見出しで、電力大手が猛暑の中でも、比較的余裕のある電力供給を続けていると報じた。「すべての原発は止まったままだが、太陽光発電の普及や節電の定着で、真夏の電力不足の心配は遠のいている」という。

   太陽光発電協会によると、国内の太陽光発電の導入量は、東日本大震災前の2010年3月末に約280万ワットだったが、15年3月末には2700万ワットと9.5倍に伸びた。朝日新聞によると、出力が低下することを見込んでも「増加分だけで原発10基分」にあたるとしている。

 

   また、前出の第一生命経済研究所の永濱利廣氏は、「飲料や家電向けを中心としたダンボールの販売量も増加が予想される」という。また、ドリンク剤やスキンケアの売り上げが好調な、化粧品や製薬関連でも猛暑は追い風。最近は30代~40代のサラリーマンが汗の臭いを気にする傾向があり、男性用の制汗剤市場が拡大している。

   暑くて、そもそも外出しないという人も少なくない。その恩恵を受けているのが、宅配ピザ。また、DVDなどのレンタル店や日用品などを取り扱うネットスーパー、通販サイトなどのネット宅配サービスも暑くなるほど伸びる。

   とはいえ、永濱氏は「記録的な猛暑となった1994年、2010年とも7~9月期は大幅なプラス成長を記録した後の10~12月期に、個人消費主導で大幅なマイナス成長に転じているので注意する必要がある」と指摘。たとえば、「今夏の日照時間が増加して来春の花粉飛散量が増えれば、花粉症患者を中心に外出がしにくくなるので、来春の個人消費を押し下げる可能性もある」という。

   猛暑はいいことばかりではないようだ。

1 2
姉妹サイト