コラムニストの能町みね子さんが、日テレの番組で「オネエ」呼ばわりされたことに、ツイッターで怒りを露わにしている。
「華麗なるオネエ史」。日本テレビ系のバラエティ番組「今夜くらべてみました」では、2015年8月4日深夜の放送でこんなタイトルのボードを映した。
タイで性転換の手術を受け、戸籍上も女性に
番組は、GENKINGさんら新世代オネエが出演してトークを繰り広げ、ボードでこれまでの「オネエ」を紹介した。2000年代以降について、司会の徳井義実さんが「群雄割拠のオネエ戦国時代」と告げ、マツコ・デラックスさんやIKKOさんらの名前がボード上で披露された。
能町みね子さんも、その中で「東大卒オネエ」として紹介されていたのだ。
これに対し、能町さんは、ツイッターですぐに反応し、「なんか今夜くらべてみましたに私の名前が出たみたいだけど、出ることも聞いてないしその紹介のしかたはもっと聞いてません」とつぶやいた。
そして、「私は器が狭いからすぐ怒るしずっと許さないよそういうの」と怒りを露わにし、「私はオネエではありませんので日テレの人は訂正してください」と求めた。
能町さんは、ブログ「オカマだけどOLやってます。」を05年に始め、男性でありながら女性として社会人生活を送っていることを告白した。それは、自身が性同一性障害だったことがある。その後、能町さんは、タイに3週間ほど滞在して、体の一部を切除する性別適合手術を受けて性転換し、戸籍上も女性になっている。
今回不満を述べたのは、もはや男性ではなく、オネエの分類には入らないということを言いたかったようだ。
能町さんはさらに、「ざっくりホモとかオカマとかオネエとかに分けることによって植えつけられる偏見とか先入観とかをぶち壊したいと思ってやってますんで、絶対に許しません」とツイートした。