「本気のファンなら名誉の負傷なんだろうな」の声も
ネット上には泉谷さんは何も悪くない、とし、
「あほか。訴えるくらいならライブに行くな。泉谷のライブに行けばそのくらい予想してろよ。てか予想できたはずだ」
「バカじゃね?なんでファンがギターぶつけられて提訴なんだよ。武勇伝だろ普通にそれ。クラシックコンサートと勘違いして潜り込んだのか?ありえんわ」
「本気のファンなら名誉の負傷なんだろうな」
などといった意見が出ている。
音楽評論家の加藤晋さんは、何度か泉谷さんにインタビューをしていて、テレビで見せている「乱暴なオジサン」の一面はキャラクターに過ぎず、実際は音楽に真剣に向き合っている実に真面目な人物なのだそうだ。そして今回の訴訟については、
「泉谷さんの時代錯誤から起こってしまった事なのではないでしょうか」
と加藤さんは分析している。泉谷さんの存在が知られるようになった「全日本フォークジャンボリー」(中津川フォークジャンボリー、1969~71)の時代には、舞台と客席の両方から物の投げ合いや、客と客、演者と客の殴り合いなどが「違和感なく」普通に起こっていた。おそらく泉谷さんは、ファンの求めもあるのかもしれないけれども、そうした昭和の時代のフォークシーンを引き摺っていて、変えようとはしていない。
「会場に向かってギターを投げたりすると、こうした問題に発展するのは目に見えています。過激なパフーマンスをするにしても、舞台上で完結するようにして、観客に危害が及ぶようなことはしてはいけないのです」
と加藤さんは説明している。