朴大統領の妹が「日本擁護」、靖国批判は「内政干渉」 日本側支援が韓国の発展に果たした役割も評価

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   韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の妹、朴槿令(パク・クンリョン)氏(61)がニコニコ生放送のインタビューに応じ、その内容が波紋を広げている。日韓国交正常化後の日本による経済支援を高く評価したり、韓国政府が閣僚の靖国神社参拝を非難することを「内政干渉」だと非難したりするなど、韓国世論とは180度反対の立場をとっているからだ。

   発言内容と同じくらい韓国メディアが問題視しているのが、朴氏が「天皇陛下」という言葉を使ったことだ。韓国メディアは「天皇」という単語すら使いたがらず、それに敬称をつけるとは言語道断、という訳だ。この表現が「妄言」だと非難するニュースサイトもある。

  • 朴槿恵大統領(右)と妹の朴槿令氏(左)の対日姿勢は大きく異なる。写真は08年8月に撮影された(写真:Newsbank/KPG/アフロ)
    朴槿恵大統領(右)と妹の朴槿令氏(左)の対日姿勢は大きく異なる。写真は08年8月に撮影された(写真:Newsbank/KPG/アフロ)
  • 朴槿恵大統領(右)と妹の朴槿令氏(左)の対日姿勢は大きく異なる。写真は08年8月に撮影された(写真:Newsbank/KPG/アフロ)

韓国が繰り返し日本に謝罪を求めていることを非難

   インタビューは2015年7月下旬に日本国内で収録された。7月30日、帰国直後のソウル・金浦空港で朴氏が「なぜ首相が変わるたびに謝れというのか」と持論を述べ、インタビューの内容に注目が集まっていた。

   インタビューは8月4日夜配信された。2時間に及ぶものだったが、その大半が日本に対して好意的な内容だった。1965年の日韓国交正常化後の韓国について、朴氏は

「日本から無償・有償の援助を受け、特に浦項(ポハン)製鉄所は産業課の原動力になった」
「日本企業の技術支援を受けて浦項製鉄ができた」

などと日本側の支援を高く評価。国交正常化が韓国の発展に果たした役割を「決定的だった」と述べた。

   韓国が繰り返し日本に謝罪を求めていることは、

「よりを戻した後も浮気をした夫のうわさを立てているようなもの」
「首相が変わるたびに謝罪を求めるのは、第三国からすればご近所とのケンカのように見え、恥ずかしいことだと思う」

と非難した。

   元従軍慰安婦の女性に対する補償問題は、

「国家で大きな財源をつくる契機を通じて行うべき。もう隣人を責めてはいけない」

と、韓国政府の責任で解決すべきだと主張した。

   靖国神社参拝を韓国政府が批判していることについても

「内政干渉だと思う」

と疑問視、参拝に理解を示した。

「私の友人や中央情報部長の遺族が、父を撃った人のお墓参りをしたからと言って、私が批判することはできない」
「子孫が先祖のお墓にお参りをするのは当然ではないのか。まさか安倍首相が靖国神社に参拝する時に『再び戦争を始めます』などと思っているはずがない」
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