本業は営業赤字
JR九州が無人化を進めるのは、赤字が続く鉄道事業の収支を改善する狙いがある。2016年度中の株式上場を目指しているが、2014年度の連結決算は駅ビルなどの非鉄道事業が好調で、売上高や純利益は過去最高を更新したものの、本業の鉄道事業は140億円の営業赤字に陥っており、上場を前にコスト削減などによる赤字の圧縮が急務となっている。
新玉名駅もホームの無人化で現在の駅員16人を10人程度に削減できるという。JR九州の収支改善策は徹底しており、新幹線に先駆けて3月には在来線で32駅を無人化した。これによって在来線の約560駅のうち半数の約280駅が無人になった。
新幹線駅のホーム無人化というニュースに対し、ネット上では「本当に大丈夫なのか」「あり得ない話」「コストと安全を天秤にかけるとは」と安全面から懸念する声が多数上がっている。その一方で「駅員を解雇しないならコスト削減につながらない」「停車駅が多すぎる。必要のない駅を減らした方がいい」といったコメントも並ぶ。
本当に安全な運行ができるか、また新玉名駅の次にどこを無人化するのかなど、注目すべき点は多い。