ミクシィ「初イベントで予想を超える人が来た」
「人は倒れてるのにスタッフは来ないしゴミはそこらじゅうに放置だし」
ツイッターなどでは、こんな苦情も相次いだ。あまりの混乱から、「心肺停止している人がいる」といったデマまで出回るほどになった。
友達4人で行ったという東京都内の私立大学3年の女子学生(20)は、取材に対し、「9時ごろ並び始めて、16時近くまで6時間以上待ったけど、会場に入れなかった」と明かす。
「熱中症でうずくまったり、しゃがみ込んだりする人がたくさんいました。小さな男の子が倒れて、家族が背中をさすっているのも見ましたね。最後尾にプラカードを持ったスタッフはいましたが、そこから先は姿を見ませんでした。私も、お手洗いに行ったり水分を補給したりできず、かなりつらかったです。結局、入場しなくても特典がもらえる共通のシリアルコードが掲示されたので、イベントの価値が下がってしまってとても不満です」
この騒ぎで、警察も出動しており、千葉西署では、「当初予定の倍の人が来て、会場に入りきれなかったようです。暴動が起きたら困りますので、満員で入れないと広報したり、空いているホールを開放したりするよう指導しました」と話す。熱中症で病院に運ばれる人も続出したが、軽症だったので、業務上過失傷害などの罪で立件することまでは考えていないという。
ミクシィの広報担当者は、取材に対し、実際に会場に入れたのは3万4500人で、2万人以上が入れずに帰ったことを明らかにした。会場のキャパが3万4000人前後だったからだという。初めてのイベントで予想を超える人が訪れたとし、スタッフは約380人いたものの、きちんと案内が行き届かなかったことを認めた。来年もやるかどうかは決まっていないという。
ホームページ上では、3日になってお詫び文を出し、「想定の甘さと運営の未熟さ」が今回の事態を招いたとして、深く反省するとしている。