中国人観光客、コンドームも爆買い 日本製「薄くて、丈夫」と大人気

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国内市場は縮小傾向、インバウンド消費と輸出で伸ばす

   不二ラテックスの「SKYN」の薄さも「0.01mm」。従来のコンドームとは違うイソプレンラバー(iR)を採用した、「まるで素肌のような、やわらかい触感」が売りだ。同社の2015年3月期決算の説明資料によると、「コンドーム市場は縮小傾向で推移しているが、薄型製品はインバウンド需要もあり売り上げは拡大している」としている。

   地域別の売り上げ構成比率をみると、アジアが93.4%と圧倒的(北米他6.6%)。「薄型・新素材コンドーム需要が増え、日本製品への要望が従来にないレベルで高まっている」と、手応えを感じている。

   オカモトは2015年3月期決算で、「コンドームは市場規模の縮小のなかで、数量は横ばいだったが、高付加価値の薄型コンドーム「002」シリーズの新アイテムの発売や積極的な販売施策などで、国内外で売り上げを増やした」としている。

   「生活用品」のセグメント売上高は0.7%増の328億円、セグメント利益は21.2%増の29億円だった。決算説明会では、岡本良幸社長が「日本製コンドームの信頼は海外で高い」と話すなど、その目は海外に向いている。同社ではトータル生産能力の拡張を図るため、現在、日本とタイそして中国の3拠点でグローバルサプライ体制を展開中だ。

   輸出も増やしており、同社によると中国向けの輸出(販売数量ベース)は、2013年は前年に比べて1.6倍の伸びがあったという。

   インターネットには、

「数か月前からサガミの『0.01』がずーっと品切れだった原因はこれか」
「コンドーさんは 世界一の品質ですからね」
「インバウンド銘柄だったのか... でも中国って病気が蔓延してるらしいから納得かも」

などといった声が寄せられているが、

   なかには、

「日本売り上げ落ちてるってやっぱり男子の草食化のせいかな?」

と、国内市場の縮小を憂う声もみられる。

   ちなみに2015年8月3日の株価は、オカモトが終値で前週末(7月31日)と比べて26円高の606円。相模ゴム工業は24円高の779円。一時790円まで上昇して、7月31日に付けた年初来高値をあっさりと更新してしまった。

   不二ラテックスは3日続伸。終値は23円高の346円で引けた。

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