数々の迷惑行為を報じられてきた鉄道ファンが、またも騒動を引き起こした。今度はホームの上で花火をする、という電車の運行を妨げる危険な行為だ。
ツイッターでの報告がまとめサイトに拡散されると、「度が過ぎている」「検挙しろ」と相次いで批判が寄せられた。法律の専門家も「威力業務妨害が成立する可能性がある」と厳しい見方を示す。
ホーム上には「焦げ跡」が
2015年7月27日22時頃、JR新秋津駅ホームで花火を上げた人物がいるとの報告がツイッターに寄せられた。居合わせたユーザーが、その模様を撮影した動画を投稿。ホームの端で据え置き型(ドラゴン)花火が勢いよく火花を噴く様子や、「ヤバい!ヤバい!ヤバい!」と叫ぶ男性の声が確認できた。
同駅には22時1分から19分間、青森発京都行きの583系団体専用列車が停車。ホーム上には電車を撮影しようと多くの鉄道ファンが押しかけていたようだ。
なお、動画を投稿したユーザーは、
「隣の人が噴出花火(?)に火を付け始めたんでそれを動画で撮ってただけ」
と説明しており、花火をしていた当人ではないらしい。現時点で、当人を名乗るツイートは見られない。
一方、ツイートがまとめサイトなどに拡散されると、
「度が過ぎている」
「防犯カメラでも置いて犯人を検挙しろ」
といった批判や「新秋津花火大会」などと揶揄する声が寄せられ、ちょっとした騒ぎとなった。非常事態が発生した際、接近する電車に向かって異常を知らせる「信号炎管」と勘違いされる可能性もあり、危険な行為と言えそうだ。
JR東日本は事態を把握しているのか。J-CASTニュースの取材に対し、同日23時25分頃にホーム巡回中の駅員が落ちている花火の箱やライター、焦げ跡などを確認していると明かした。同駅を発着する電車に影響は発生せず、警察への被害届も出していないという。ただ、実際にホームで花火を上げていた様子は確認できていない、と話す。
ツイッターには、
「目の前に花火が焚かれてたのに583が大体時間通りに出て行って駅員もすっ飛んでこなかった」
という報告もあり、駅員は花火が上がった後の現場を確認したというのが真相のようだ。