「2つのイベントについては、予定通り行う」
掲示板の書き込みを見ても、「福島は日本も放棄したところだ。そこでK-POP公演をすると?」「所属事務所はお金のために精神を売ってしまったのか」などと激しい言葉が並んでいた。
イベントを主催する「ふくかんねっと」の事務局では、取材に対し、所属事務所が出演するとしたキム・イェリムさんについては、一転して来日できなくなったとの見通しを明らかにした。
エディ・キムさんについては、KBSが韓国原子力研究院に調べた結果を受けて、来日することに承諾し、ライブなどに予定通り出演する見通しだとした。ただ、事務所となかなか連絡が取れず、情報が錯綜しているのが現状だともいう。
事務局では、2つのイベントについては、予定通り行うとしている。
2人のほかに、食と音楽の交流会では、男性歌手のソン・ユビンさん(27)と男性デュオ「2-MAX」、K-POPライブでは「2-MAX」が出演する予定になっている。これまで何度も来ているソン・ユビンさんはすでに福島入りしており、2-MAXもすでに出演契約をしているので来日する見通しだそうだ。
福島では、これまでに何人もK-POP歌手らを招いているが、なぜ今回は、こんな騒ぎになってしまったのだろうか。
「ふくかんねっと」では、外務省のプログラムで日韓国交正常化50周年の記念事業をしており、7月29日から10日間の日程で韓国の青少年約150人を招いている。事務局によると、それが韓国メディアに大きく取り上げられ、福島ライブにまで飛び火したのではないかという。もちろん、2人が韓国でも人気急上昇中のアイドル歌手ということもあるようだ。
今回の騒ぎについて、事務局では、「日本でも、韓国から青少年を受け入れるときに、『MERSはどうなんだ』とクレームが来て、地元の祭りにも『参加させるな』と言ってきています。お互いによく理解しないから起こっていることで、交流を深めることで風評被害などは少なくなるのではないでしょうか」と言っている。