「『福島は安全です』と日本の宣伝するな」  韓国ネットの反対運動でK-POP歌手福島ライブが中止か

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   K-POP歌手らが福島でライブをすることに、韓国のネット上で反対運動が起こり、1人のライブが中止の見通しになったことが分かった。韓国メディアは、ファンらが原発事故の影響を懸念して事務所に抗議したと報じている。

   福島ライブが話題になったのは、女性歌手のキム・イェリムさん(22)と男性歌手のエディ・キムさん(24)だ。2人とも、韓国ケーブルテレビの人気オーディション番組「スーパースターK」を通じてブレイクした。

  • 女性歌手が不参加の見通しに
    女性歌手が不参加の見通しに
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原発事故の影響を恐れ、ファンに不安が広がる

   2人は、福島県文化センターで開かれるイベントに招かれることになり、2015年8月2日に「食と音楽の交流会」、翌3日に「K-POPライブ」に出演する予定だった。主催したのは、福島と韓国の交流イベントを手がけるNPO法人「ふくかんねっと」で、入場料は、それぞれ無料、4000円となっている。

   ところが、韓国でもそのことが伝わると、原発事故が起きた福島へ2人が行くことにファンの間で不安が広がった。韓国の日刊紙「国民日報」などによると、2人の所属事務所が7月23日、このことについての声明を出し、2人はイベントのコーナー「食の交流会」には参加しないものの、福島での安全は確認されたとして、予定通りライブなどを行うと明らかにした。ライブなどについては、韓国の公共放送「KBS」が日本からの独立を祝う光復節の8月15日にドキュメンタリー番組を予定しており、KBSが韓国原子力研究院に調べてもらったところ、公演期間の放射線量は歯医者でX線撮影するときとほぼ同じで健康に影響はないとの結論が出たとのことだった。

   しかし、この声明は逆にファンらの反発を呼び、23万人が会員という韓国最大規模の韓流ファン掲示板「韓流ブーム愛」で7月24日、福島公演に反対するとしたスレッドが立てられた。そこでは、「所属事務所は韓流スターたちの健康と人権を保障すべき」「『福島は安全で食べ物も食べられます』という日本政府の広報ツールに利用されてはならない」といった批判がつづられている。

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