観光の目玉は国宝収めた博物館?
ただ、今回候補に選ばれた「遺産群」は、沖ノ島以外にも「沖津宮遙拝所」「宗像大社中津宮」「宗像大社辺津宮」「新原・奴山古墳群」の4つがあり、一般の観光客でも訪れることができる。そのうち「沖津宮遙拝(ようはい)所」「宗像大社中津宮」は宗像市本土から北西6.5キロの場所にある大島にある。
大島のさらに北西に49キロ離れたところに沖ノ島があり、天気の良い時は遙拝所から沖ノ島を望むことができるという。ただ、宗像市本土と大島を結ぶフェリーは現時点では1日7往復。観光客にとってはハードルが高い。
最もメジャーになるとみられるのが、宗像市本土にある「宗像大社辺津宮」。一般的に宗像大社といえば、この「辺津宮」を指す。車につける交通安全のお守りは宗像大社が発祥だという説もあり、福岡県内には宗像大社のステッカーを貼った車も多い。「辺津宮」には沖ノ島から出土した国宝8万点を展示する博物館「神宝館」があり、当面はこの神宝館が観光の目玉になりそうだ。