日常的なストロボ光では視力への影響はない
実はこれまでも、カメラのフラッシュが赤ちゃんの目に悪いのではないのか、フラッシュは焚かないほうがいいのでは、といった議論がかなり昔から繰り返されていて、Q&Aサイトでの相談や、眼科医師への問い合わせなどがネット上に数多く出ている。眼科医の回答やHPに書かれている説明は、あまりに強い光を受けた場合は、最悪失明するケースもあるが、「普通のカメラの写真撮影程度であれば影響はありません」というものばかりだ。フラッシュの光は強いけれども、持続時間は数百分の1秒から数万分の1秒というごく短時間だからだという。読売新聞の医療サイト「ヨミドクター」にも回答が出ていて、生まれて1時間もしないうちに父親がストロボを光らせて顔の写真を撮ってしまった、という質問に対し、
「日常的な写真撮影に用いるストロボ光で、赤ちゃんの視力に影響が出ることはなく、もちろん失明の原因にはなりません」
と回答している。危険なのはラッシュよりもはるかに強い光で、太陽光を直接7秒以上見た時や、コピー機の光を4時間以上連続であびた時だ、とも説明している。
メ―カーのキヤノンに対し、フラッシュが失明の原因になるのか、と問い合わせたところ、
「弊社は全製品にわたり、安全性に配慮し、企画・設計をしております。ストロボ発光についても、安全には十分配慮しております」
という返事だった。