「参加したことがあるか」という質問自体がアウト
果たして噂通り、デモに参加すると就職活動は不利になるのか。就活に詳しい大学ジャーナリストの石渡嶺司さんは、「まずありえない」と見る。
そもそもこの噂は、企業側が面接等で学生にデモの参加経験の有無を聞くことを前提としているが、石渡さんによると「そういった質問自体がアウトで、質問した事実が発覚すれば『差別企業』と見なされかねません」という。
デモに参加する学生が大学全体のブランド価値を下げる、という小坪市議の持論についても「それはありません。企業側はその大学にデモへ参加する学生がいてもいなくても、まず気にしないと思います」とあっさり否定した。
また、デモ「主催者」に対する企業側の認識を聞いてみると、「過激な政治的思想を持つ人は一部の企業に敬遠されるかもしれませんが、就活で極端に不利になる、ということはないでしょう」と語った。
実際、厚生労働省の公式サイトでも思想や支持政党は「適性と能力に関係がない事項」と定められており、応募用紙等に記載させたり面接で尋ねて把握したりすると「就職差別」につながりかねない、と警告している。